宮島山伏修行とは

2025年2月27日

宮島山伏修行1分紹介

星野文紘先達の80歳のお祝いの会で披露された1分スライドショーをご覧ください。

宮島山伏修行の始まり

宮島山伏修行は、2017年より始まり、毎年春に2泊3日の修行を、また通年では日帰り修行を中心に催行してきました。最初の3年間は山形県の出羽三山にある宿坊「大聖坊(だいしょうぼう)」の第十三代目である星野文紘先達をお迎えし、宮島の豊かな自然と厳かな環境の中で、心身を整える修行を行いました。

修行の歩みと現在

2020年からは羽黒山伏の三浦雄大先達をお迎えし、新型コロナウイルスの流行という困難にも対応しながら修行を続けてきました。2024年からは宮島山伏修行世話人代表の国好雅夫が先達となり、全国各地、さらには海外からも多くの方々にご参加いただいております。現在では、宮島山伏修行は国内外から注目される修行の場として広く認知されつつあります。

修行の特徴

修行では、「無言行(むごんぎょう)」と「自然への祈り」を大切にしています。修行中は、基本的に言葉を交わさず、先達のご指示には「うけたもう」と応じます。この「うけたもう」という言葉には、「すべてを受け入れる」という心構えが込められており、山伏修行の核心となる教えです。
また、岩や滝、木々、海、空といった自然、そして宮島の神社や仏閣に祈りを捧げます。宮島の山々を歩きながら、祝詞(のりと)や般若心経を唱え、自然と一体となる感覚を深めます。

これまでの山伏先達

星野文紘(ほしの ふみひろ)(※1)
1946年山形県出羽三山羽黒山宿坊「大聖坊」に生まれる。1971年「大聖坊」十三代目を継承し、2007年には出羽三山の最高の修行である「冬の峰百日行」の松聖を務める。出羽三山や全国の修験の山でも山伏修行を実施する。また全国各地で山伏の知恵を活かすべく生き方のトーク活動を「羽黒山伏の辻説法」として展開している。


三浦雄大(みうら たけひろ)(※2)
1980年山形県鶴岡市生まれ。2012年出羽三山神社羽黒派古修験道「秋の峰入」に入峰し山伏となり、2016年先達号を授かる。出羽三山での大聖坊山伏修行の先達助手、淡路島山伏修行体験、宮島山伏修行体験の先達助手を務め、2019年淡路島山伏修行体験の先達を務める。2018年より岡山県美咲町に移住。山の耕作放棄地を再生し、ワイン用ブドウを栽培している。


国好雅夫(くによし まさお)(※3)
1952年広島県安芸郡熊野町生まれ。広島市在住。2012年から2015年まで4年間、星野文紘先達のもと羽黒大聖坊の山伏修行に参加。2016年出羽三山神社羽黒派古修験道「秋の峰入」に入峰し山伏となる。 2017年から宮島山伏修行体験の先達助手を務め、日帰りの宮島山伏修行も数多く手掛ける。 山伏修行の他にも滝行や日本泳法などの活動もしている。

宮島山伏修行実行委員会 世話人

  • 国好雅夫:世話人代表。山伏名は勇禎。2024年より宮島山伏修行の先達を担当しています。
  • 山下徹:弥山の山々、海、水、自然にひたる修行が自分に合っているようです。 修行ではご飯担当をしています。
  • 小桜恵子:宮島修行第1回から参加、山形大聖坊での修行も。今は、お世話役として、主に女性たちの出発までのお手伝いをしています。
  • 河野宏樹:事務局担当。山伏名は伸隆。修行では先達補佐と撮影担当です。

Posted by yamabushi